裏千家茶道において、薄茶は茶杓に2杓、濃茶は3杓と言われていますが、人によってそれぞれ違ってきますよね。
そこで、このお稽古では、一服の正しい抹茶の量とお湯の量(黄金バランス)を何グラムか?で分かりやすくお伝えしていきます。
濃茶と薄茶の違い
そもそも「濃茶」と「薄茶」の違いって知ってますか?
お抹茶に「濃茶用」と「薄茶用」があるような感じがしますが、もともと濃茶用の抹茶と、薄茶用の抹茶は原料や製法などに違いはありません。
何が違うかというと、茶葉の良し悪し。
濃茶はお茶を多く使い、濃く練って作るものです。そのため、渋みや苦みが強いお茶(下級品)ではなく、上品な香りとまろやかなコクを持ったお茶(上級品)を使います。
一方、薄茶は使うお茶の量も少ないですし、お湯もたっぷり使って泡立てて飲みますので、渋みや苦みを楽しむこともできます。
ということで、濃茶はいわゆる「いいお茶」を使っています。
濃茶用の抹茶を薄茶にして飲むことはできますが、逆に薄茶用の抹茶を濃茶に練ると「苦くて飲めない」ということになってしまうんです。
濃茶は上級品
薄茶はそれほどいいものでなくてもOK
ということ。
名称は色々ありますが、だいたい白または昔になっているので、用途に合わせて選んでくださいね。
濃茶の量とお湯の正しい量
それでは、まず濃茶の量を見てみましょう。
濃茶の場合
抹茶:4g
お湯:30㏄
これが正しい量になります。
濃茶は1人前茶杓で3杯と言われていますので、かなり山盛りにすくわないと4gにはなりません。
平点前では人数分を茶入れに入れていますので、お点前中に迷うことはありませんが、茶入れに入れるときは、きちんと入れるようにしましょう。
これで1人分です。
濃茶は人数分を1度に練り、回し飲みをするのが基本的な作法なのですが、コロナ禍により、回し飲みはせず各服点てにしているところが多いかもしれませんね。
そのため量が少なく、練りにくいかもしれませんが、茶筅を斜めに寝かせるようにしてしっかり練ってくださいね。
薄茶の量とお湯の正しい量
次は薄茶です。
薄茶の場合
抹茶:2g
お湯:60㏄
これが正しい量になります。
薄茶は茶杓で2杯です。
なので、茶杓1杯で1gの量をすくわないといけません。
お湯の量もかなりたっぷりめ。
しっかり入れるようにしましょう。
抹茶とお湯の量のまとめ
濃茶・薄茶のそれぞれ、お茶とお湯の適量は
濃茶:お茶(4g)+お湯(30㏄)
薄茶:お茶(2g)+お湯(60㏄)
となります。
・盆略点前
\大好き抹茶スイーツ/
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