蓋置とは、釜の蓋を乗せるためのお道具です。
竹でできたもの、陶器のもの、金物などいろいろな種類がありますが、今回は基本的な選び方をお稽古していきますね。
蓋置の選び方/焼き物と竹の使い分け
蓋置には大きく分けて、竹の蓋置とそれ以外(陶器や金物など)があります。
どのお点前で、どんな蓋置を使ってもいいわけではありません。
お点前の種類によって使い分けるのですが、濃茶や薄茶は関係なく、ポイントは棚の有無です。
●棚がない運び点前は竹の蓋置
●棚点前は竹以外の蓋置
まずはこれを覚えましょう。
竹の蓋置の選び方/炉用と風炉用の違い
竹以外の蓋置は炉用と風炉用で違いはなく、どちらも同じ蓋置を使うのですが、竹の蓋置の場合は注意が必要です。
竹の蓋置には、炉用と風炉用の2種類あります。
違いは大きさと節の位置。
炉用の柄杓は風炉用の柄杓よりも大きいので、一般的に炉用の蓋置の方が、風炉用の蓋置よりも大きくなっています。
どっちつかずのような中途半端な大きさもたまにあるため、一番確かな見分け方は節の位置です。
炉用:節の位置が下
風炉用:節の位置が上
風炉用の蓋置の場合、上ぎりぎりに節がありますね。
一方、炉用の蓋置は、節の位置が下に下がっています。
節の位置の違いで見分けましょう。
蓋置の選び方のまとめ
竹の蓋置は棚無しの運び点前。炉と風炉で使い分け。
竹以外の蓋置は棚ありのお点前で使い、炉と風炉は関係なし。
初心者のうちは、蓋置を選ぶのも悩んでしまいますが、まずは棚の有無で選ぶようにしましょう。
さらに、少し扱いが異なる蓋置もあるのですが、それはまた追々ご紹介しますね。
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