薄器には大きく分けて、棗と棗以外(雪吹・中次・金輪寺など)があります。
この記事では、棗以外の薄器の中から雪吹(ふぶき)の扱い方を見ていきますね。
棗以外の薄器とは?
薄茶を入れるものを薄器と言います。
お点前でよく使われる「棗(なつめ)」は薄器の1種。
棗以外の薄器として、雪吹・中次・頭切・薬器・白粉解・茶桶の6種類(薄器6種)があります。
棗とそれ以外の薄器では、清め方や蓋の取り方が違ってきますよ。
棗とそれ以外の薄器の扱い方の違いは、この3つです。
・持ち方
・清め方
・蓋の置き方
雪吹(ふぶき)の扱い方
今回は『雪吹(ふぶき)』を使ってお稽古していきますね。
雪吹(ふぶき)の清め方
まずは清め方です。
1.帛紗を草にさばきます。
2.雪吹を左手で横から取り、蓋の上を左から右に真っすぐ清めます。
3.「二」の形に清めたら蓋の上は清めず、そのまま定座に置きます。(二引き)
雪吹(ふぶき)の蓋の取り方
棗以外の薄器の扱い方で、もう1つ違う点は、蓋の取り方です。
茶碗にお茶を入れるとき、棗は茶碗の右下(自分の右膝頭)に蓋を置きますが、雪吹や中次は茶碗の真下(自分の膝正面)に置きます。
この時、茶碗を自分の方へ引きすぎていると、蓋を置くことができません。
なので、雪吹(棗以外の薄器)の場合は、蓋の大きさを考えて茶碗を置くことが大切です。
雪吹(棗以外の薄器)の扱い方のポイント
- 横持ち(棗は上持ち)
- 清め方は二引き(甲は拭かない)
- 蓋は前取り(茶碗の位置に注意)
持ち運びするときは、横から持つこと。
そして、清めるときには「二」の字に拭くだけ。
お茶を点てるときには、蓋の大きさを考えてお茶碗を置くこと。
\おいしいよ/
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