お抹茶（薄茶）の正しい飲み方・いただき方/裏千家茶道 お客の作法

ミッチ

コーヒーや紅茶と違って、お抹茶の飲み方って難しくない？正しく飲めているかどうか、ドキドキしちゃうよね。
 

お抹茶には濃茶と薄茶があるんだけど、いただく機会が多いのは薄茶かしら。では今回は、正しい薄茶の飲み方をお稽古していきましょう。
 

しずばぁば

お稽古以外でも、お茶会やお店で薄茶（いわゆるお抹茶）をいただくことがありますよね。

そんな時でも、ドキドキせず、きれいに飲めるよう、しっかり流れを覚えましょう。

【裏千家茶道】薄茶を飲む前にすること

まず最初にお菓子をいただいてから、薄茶を飲みます。

お点前では、亭主に「お菓子をどうぞ」と言われてからお菓子を取り、いただきます。

大きなお茶会（大寄せ）など、大人数の場合では、お菓子が運ばれてきますので、お抹茶を飲む前にいただいておきましょう。

お菓子の取り方については「【裏千家茶道】お菓子のいただき方」をご覧くださいね。
 

しずばぁば

【裏千家茶道】薄茶の飲み方

1．お茶が出されます。

ミッチ

自分で取りに出る場合でも、まずは縁外（へりそと）に置いてね。お茶の取り方については『お茶の取り方、にじり方（膝行膝退）』
 

裏千家ではお客は右手を重ねます。待つ間は右手を重ね、膝の上に置いておきましょう。
 

しずばぁば

2．右手で茶碗を取り、次客との間、縁内（へりうち）に置き、「お先に」の挨拶をします。

自分が飲むものですからね。あまり相手の方へ置かなくても大丈夫ですよ。
 

しずばぁば

ミッチ

もし自分より先に飲んだ人（正客）などがいたら、その人との間に置いて、「もう1服いかがですか？」の挨拶をしてね。
 

3．自分の正面、縁内（へりうち）に取り込み、亭主に「お点前ちょうだいいたします」の挨拶をします。

ミッチ

亭主に向かっての挨拶は「真」、お客同士の挨拶は「行」でやってね。
 

お辞儀については「真・行・草のお辞儀の仕方」を参考にしてくださいね。
 

しずばぁば

4．右手で茶碗を取って左手に乗せ、右手を添えて、感謝を込めて押しいただきます。

ミッチ

お茶が入ってるし、高価なお茶碗を使うこともあるから、あまり高く上げないように気を付けてね。軽く上げて、一瞬止まるとかっこいいよ！
 

5．右手でお茶碗を2回、時計回りに回します。

これは茶碗の正面に口を付けるのを避けるという意味なの。なので、それほどたくさん回さなくてもいいわよ。合わせて45度くらい回しましょう。
 

しずばぁば

6．何口かに分けてお茶を飲み、最後の一口は「ズッ」と音を立てて吸い切ります。

ミッチ

「音を立てる」って最初は抵抗あったなぁ。ちょっと恥ずかしいけど、ズッ！って感じで一瞬音を出し吸い切ってね。
 

7．飲み終わったら、親指と人差し指で飲み口を清め、その指を懐中してある懐紙で拭き、今度は左回りに回して正面を正し、縁外（へりそと）に置きます。

8．両手をついて全体を眺め、茶碗を両手で取り上げて、拝見します。

ミッチ

大事なお茶碗だから、高く持ち上げないように！両肘を膝につくようにしてね。
 

9．最後に再び両手をついて名残を惜しみます。

お茶は「一期一会」の世界です。このお茶碗とはもう2度と出会えない・・・という気持ちで名残を惜しみましょう。
 

しずばぁば

ミッチ

ま、お稽古だったら、また使うんだけどさー（笑）
 

10．出された位置に返すか、または、取りに来られるのを待ちます。

【裏千家茶道】薄茶の飲み方のコツ

ポイント

• お菓子を食べてから飲む
• 亭主や次客への挨拶を忘れずに
• 縁内・縁外などの位置を間違えないようにする
• おいしそうに飲む！！

ミッチ

色々作法はあるんだけど、おいしそうに飲むのが1番大事！笑
 

茶道を習っていなくても、お抹茶を飲む機会ってありますからね。そんな時でも慌てずにいただけるようになるといいわよね。
 

しずばぁば

つい、お茶碗を回したり、挨拶をしたり、に気を取られてしまいますが、1番大切なのは「お茶を点ててくれた亭主に感謝して、おいしくいただくこと」です。

茶道を習い始めたとき、初心者の方は、作法だけでいっぱいいっぱいになってしまいますが、感謝の気持ちを忘れずにいただきましょうね。

合わせて読みたい

・濃茶の飲み方

・帛紗・古帛紗・懐紙を入れる順番

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