茶事の懐石や炉開きのおぜんざいなど、お膳に乗って運ばれるものには、決まった渡し方や受け取り方があります。
お茶碗やお菓子の受け渡し方とはまた少し違ってきますので、詳しく見ていきますね。
お膳の運び方
裏千家茶道では、お菓子もそうですし、盆に乗った料理などもすべて正面を相手に向けた状態で運びます。
お箸の向き、お盆の向きなど、きちんと確認してから運び出しましょう。
「丸前角向こう」といって丸いものはつなぎ目が正面、四角いものはつなぎ目のない方が正面になります。
お膳の受け取り方
まずは受け取り方です。
1.お膳を持って茶道口に立たれたら、膝に手を当て右→左とひと膝、前に出ます。
2.両手でお膳を受け取ります。
3.お客はそのまま、亭主が膝に手を当てて左→右とひと膝、下がります。
4.お互いにお辞儀をします。(亭主は真、お客は頭を軽く下げる)
5.そのままお膳をいったん下に置き(縁に軽くかかるくらい)、膝に手を当てて左→右と下がります。
6.お膳の両横を持ち、縁に半がかりに引き込みます。
亭主はひと膝よけて、左足で立ち、下がります。
正客以下も同じです。
茶道口に立たれたら、同様にして受け取りましょう。
末客まで揃ったら、正客が「いただきましょう」の挨拶をして、いただきます。
お膳の渡し方
では今度は、食べ終わった後、お膳を返す時の方法です。
1.お膳の両横を持って少し前に出し、膝に手を当てて右→左と前に出ます。
2.両手で渡します。(亭主側は正面に座り、両手で受け取る)
3.膝に手を当てて左→右と下がり、お辞儀をします。(お客は真、亭主は軽く頭を下げる)
亭主はひと膝よけて、左足で立ち、下がります。
お膳の受け取り方のまとめ
- 動くときは膝に手を当てる
- 何も持っていない方が下がる
お膳の受け渡しは、茶事の懐石だけでなく、炉開きのおぜんざいや初釜などの軽いお食事でも行われます。
日頃のお稽古ではあまりやらないことかもしれませんが、いつでもさっとできるようにしておきましょうね。
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