茶道には絶対欠かせない「茶筅(ちゃせん)」
今回は、お点前で行われる『茶筅通し(ちゃせんどおし)』の割稽古をしていきましょう。
【裏千家茶道】なぜするの?茶筅通しの意味とは
裏千家茶道を始めた方の中には、そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
なぜ茶筅通しをするのか?
その理由は、茶筅通しをいつするか?の種類によって違います。
まず、お点前の最初でする茶筅通しには、
という意味があります。
また、おしまいの茶筅通しは、茶筅をきれいに洗うために行います。
- 茶筅についたお茶を落とす
完全にきれいにするわけではありませんが、お茶であちこち汚してしまわないように、軽く洗うんですね。
【裏千家茶道】茶筅通しのやり方
では、基本の茶筅通しの方法です。
まず、茶碗にお湯(おしまいの茶筅通しは水)を入れ、茶筅を親指と人差し指で持って、茶碗に入れます。
茶筅は茶碗の3時くらいにくるように、そっと下ろし、手の甲が上に向くようにして、中指・薬指・小指を1~2時の位置に揃えてかけます。
反対側から見ると、こんな感じ。
中指・薬指・小指は揃えて、茶碗にかけます。
このように、親指と人差し指で茶筅を茶碗に置くことを、茶筅を打つ(トン)と言います。
親指が上になるように持ち替えます。
茶筅を上に持ち上げ、 手首を手前に回しながら、おろします。
最初と同じように、茶筅を3時の位置に置き、中指・薬指・小指は添えて1~2時に置きます。(打つ)
もう1回、「上げて打つ」を繰り返します。
親指と人差し指で茶筅を持ち、軽く前後に振ります。
「の」の字を書くように茶筅を回し、親指が上を向くように持ち替え、同時に左手も茶碗に添えるようにします。
慣れてきたら、茶筅の紐の結び目が上になるようにするとベストです。
穂先を上げるように引き上げ、所定の位置に置きます。
*本来の置き場とは違います。
最初とおしまいの茶筅通しの違い
最初とおしまいの茶筅通し。
2種類あるようですが、順番や回数が違うだけでやり方はほぼ同じです。
*最初の茶筅通しは2度上げ3度打ち
打つ→上げる→打つ→上げる→打つ→サラサラ→「の」の字
*おしまいの茶筅通しは1度上げ2度打ち
サラサラ→打つ→上げる→打つ→「の」の字
茶筅を振るのが後か前か、また、茶筅を打ったり上げたりする回数が違うだけですね。
【裏千家茶道】茶筅通しのコツ
- 茶筅は親指と人差し指で持つ
- 音は立てない
- まっすぐ上げる
- 手の向き、指の位置を意識する
手の向きや指の位置、右手と左手の動きなどを意識するのがきれいに見えるコツです。
【割稽古】茶筅通しのやり方
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