炉のお点前の場合、炉に対して斜めに座りますが、膝の中心がどこを向くのかが、とても大切です。
ほんの少しのことですが、気を付けたいポイントですので、詳しくご説明しますね。
内隅と外隅ってなに?
まずは、内隅(うちずみ)と外隅(そとずみ)の違いです。
炉縁の内側の角を「内隅(うちずみ)」、外側の角を「外隅(そとずみ)」と言います。
炉のお点前では、このどちらかの延長線上が膝の中心になるように座りましょう。
内隅狙い
内隅狙いの座り方
内隅狙いで座る場合は、内隅が膝の中心になります。
内隅狙いの柄杓の置き方
内隅狙いで座った場合、柄杓を釜に預けたときの柄の先が内隅の延長線上に来るように置きましょう。
内隅狙いのお点前
- 棚の無い運び点前
- 小さな棚のお点前
- 大津袋・包帛紗・長緒点前
狙い方に濃茶と薄茶は関係なく、大きな棚を使うお点前や貴人点以外は、内隅狙いで座ります。
基本的に、風炉点前で中仕舞いができるものは内隅狙いです。
外隅狙い
外隅狙いの座り方
外隅狙いで座る場合は、外隅が膝の中心になります。
少しお尻が点前畳から下がる(角度がつく)ようになりますので、お道具を置く位置が広くなります。
外隅狙いの柄杓の置き方
外隅狙いで座った場合、柄杓を釜に預けたときの柄が外隅の延長線上に来るように置きましょう。
外隅狙いのお点前
- 長板点前
- 台子点前
- 貴人点、貴人清次点前
- 荘り物点前
外隅狙いで座ると、お尻が少し茶道口に下がるようになり、お道具を置く場所が広くなります。
そのため、大きな棚(棚の正面にお道具を置き合わせる)の前にスペースができ、道具を置きやすくなるんですね。
内隅狙いと外隅狙いのまとめ
内隅狙いで座るときは、柄杓の先も内隅の延長線上。
外隅狙いで座るときは、柄杓の先も外隅の延長線上。
ほんの数センチの違いですが、
- 気を付けて座る
- そっと柄杓を置く
この2つを気を付けましょう。
*広間と小間でも違ってきますが、この記事では4畳半以上の広間としています。
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