茶道では、11月~4月までは炉のお点前。5月~10月は風炉のお点前となります。
もうすぐ5月。
これだけ読めばOK!の風炉ポイントをまとめましたので、参考にしてくださいね。
風炉の点前座の位置
風炉と炉では点前座・客付・勝手付の位置が異なります。
風炉の点前座の位置は、畳中央になります。
点前座の位置が変わってきますので、客付や勝手付の位置も炉とは違ってきます。座る位置、物を置く位置に気を付けましょう。
点前座の位置が変わるのに合わせて、お茶や拝見物を出す位置も変わってきますね。
風炉のお道具
風炉に使うお道具で炉と違うのは、蓋置と柄杓です。
風炉の蓋置
まずは蓋置。
大きさも炉に比べて細身。節の位置が上にある蓋置が風炉用になります。
風炉の柄杓
風炉の柄杓は、合が小さめ。そして、切止めが皮ではない方に削れているものが風炉用の柄杓です。
裏から見た方が分かりやすいかな?
合の大きさに決まりはありませんので、切止めで確認するのがおすすめです。
風炉の柄杓の扱い
風炉点前、最大のポイントが柄杓の扱い。
置き方が1種類しかない炉の柄杓の扱い方とは違い、3種類の置き方(置き柄杓・切り柄杓・引き柄杓)があるのが特徴です。
風炉のお点前の特徴
お点前自体の基本的な流れは、炉も風炉も変わりませんが、大きく違う点が3つあります。
- 襖はあけたまま(薄茶点前)
- 中蓋と中仕舞いはしない
- 濃茶を練る前に釜に水を入れる
薄茶点前では、最後まで襖は閉めません。開けっ放しです。
そして、もう1つ。
濃茶を茶碗に入れた後、水指の蓋を開け、水を1杓釜に入れてから濃茶を練ります。
最後にこちら。
炉の濃茶点前では、茶筅通しの間に蓋をする「中蓋」がありますが、風炉では釜のふたを閉めません。開けっ放し(2度目。笑)
また、濃茶を練って出し、お服加減をたずねた後、いったん釜の蓋を閉める「中仕舞い」がありますが、こちらもありません。
柄杓も蓋も全てそのままにして、客付に向いて待ちます。
風炉の席入り
最後にお客のポイント。
席入りの際、釜だけ荘られている場合、釜の正面(畳の左半分)に座って拝見します。
運び点前・棚点前のどちらの場合でも、炉のように釜を見た後、向きを変えることはありません。
風炉点前で気を付けたいポイントまとめ
- 点前座・客付・勝手付の位置
- 蓋置・柄杓の違い
- 柄杓の扱い方
- 襖は開けたまま(薄茶)
- 中蓋・中仕舞いはしない(濃茶)
- 練る前に水を入れる(濃茶)
- 席入りの方法
読んでみると多く感じると思いますが、やってみると大きな違いではありません。
でも大切な違いですので、風炉点前の前にポイントだけでも抑えておいてくださいね。
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