長板や台子のお点前で使う火箸は「飾り火箸」と言われ、お点前の流れの中で扱い方が決まっています。
それでは飾り火箸の扱い方について、詳しく見ていきましょう。
飾り火箸について
火箸は炭点前で使われる金属製の箸のこと。
また、柄杓立てに柄杓(差し通し)と一緒に立ててある火箸を「飾り火箸」と言い、これは頭の部分に飾りがある純金属製のお箸です。
飾り火箸の扱い方(長板点前)
では、飾り火箸の扱い方です。
火箸の出し方
まず、杓立てからの出し方です。
1.草に手をつき、右手で火箸の上から5㎝位のところを持ちます。
2.上に引き抜き、杓立ての右真横に真っすぐ下ろします。
3.建水に沿ってカーブを描くようにしながら、体の正面に持ってきます。
4.体の正面で横(箸の先が左)にし、右手を頭の方へ動かします。
5.右手を下げながら、縦にします。
6.右手で左手のすぐ上を持ち、左手で上から持ち替えます。
7.右手を草につき、左手で長板と風炉先の間(真ん中)に火箸を、指が長板ラインに当たるまで入れていきます。
8.火箸の頭から2cmほどのところを持ち、再び指が長板ラインに当たるまで入れていきます。
9.長板から3センチほど出た状態でOKです。
火箸のしまい方
お点前の最後、火箸を杓立てに戻すやり方です。
1.いったん草に手をつき、右手はついたまま左手で火箸をつまみます。
2.10cmほど引き出し、上から握ります。
3.体の正面まで持ってきて、縦にし、右手で持ち、そのすぐ上を左手で持ちます。
4.箸先を左に向けて横にし、右手を滑らせてお箸のように持ち替えます。
5.左手を草につき、建水にぶつからないようカーブを描きながら杓立ての真横に持っていきます。
6.杓立ての右真横まで来たら、まっすぐ上げて杓立てに入れます。
7.飾りの向きを整えたらOK。
正面から見るとこうなってます。
飾り火箸の扱い方のまとめ
- 草に手をつくのを忘れない
- 1つ1つ丁寧に行う
火箸の扱いはお点前の流れとして行うため、どうしても雑になってしまいがちです。
杓立てから真っすぐだし、カーブしながら持ってくる。
きちんと持ち替えて、長板の横に置く。
1つ1つの動作を丁寧に行うように気を付けてくださいね。
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