どちらも水指に水を注ぐお道具ですが、どのお点前でどちらの水次を使えばいいのか、迷いますよね。
使い分けのポイントはただ1つ。棚の脚の数です。
片口水次と水次薬缶の違い
水指に水を注ぐ「水次」には、片口水次と水次薬缶(腰黒薬缶)があります。
「片口水次」は陶器製で、持ち手が横についているもの。
小習いのお点前では陶器製を使いますが、上のお点前では木製のものを使用します。
「水次薬缶」は持ち手が上に付き、注ぎ口にも蓋がついた金属製の容器のこと。
腰の部分が黒いので、「腰黒薬缶」とも呼ばれます。
片口水次と水次薬缶の使い分け方
片口水次と水次薬缶(腰黒薬缶)の使い分け方は、水指を棚から下ろすか、乗せたままか。
つまり、棚の種類によって決まります。
片口水次を使う場合
2本脚の棚(水指はそのまま)、そして3本脚の棚(水指は棚正面いっぱいまで)といった、棚から水指を下ろさない場合は、片口水次を使います。
水次薬缶(腰黒薬缶)を使う場合
4本脚の棚(水指を棚から下ろす)といった、水指を棚から完全に下ろしてしまう場合は水次薬缶(腰黒薬缶)を使います。
また、長板点前では水指を動かしませんが、天板がないので水次薬缶(腰黒薬缶)が使えます。
片口水次と水次薬缶の使い分け方まとめ
片口水次と水次薬缶(腰黒薬缶)の使い分けのポイントは、水指を棚から下ろすかどうか。
水指を下すか下ろさないかは、棚の脚の数によって変わってきますので、棚の種類が重要です。
- 2本脚ならそのまま
- 3本脚なら下板いっぱいまで
- 4本脚なら棚から下ろす
- 長板はそのまま
- 水指を下ろしてしまうなら水次薬缶(腰黒薬缶)
- 水指を下ろさない場合(2本脚・3本脚)は片口のみ
- 片口は何にでも使ってOK
なかなか一度には覚えられないと思いますので、迷った時には、お点前の前に先生に確認をして。慌てず、焦らずお稽古していきましょう。
\辛いズルズルに/
皆さまの応援が励みになっております。
お役に立ちましたら、ポチっと応援よろしくお願いいたします。
↓