水指を持ち運びする運びのお点前とは違い、棚点前では水指は置いたままになっています。
なので、減った分の水を足すために、水次(読み方:みずつぎ)と言われるお道具で水指に水を足します。
水次やかんと片口水次がありますが、今回は更好棚などで使われる片口水次の扱い方を詳しく見ていきますね。
片口水次の下準備(裏千家茶道)
水屋仕事の段階で、片口水次に水を入れておきます。
蓋やまわりの水をしっかり拭き、蓋の上に茶巾を畳んで置いたら、準備完了です。
片口水次の扱い方(裏千家茶道)
それでは、片口水次を使って、水を注いでいきましょう。
1.注ぎ口を水指の方へ向けて持ちます。
2.水指正面に座って手なりに置き、水指を両手で棚から下ろします。
参考記事:丸卓の扱い方
3.水指の蓋を右手→左手の二手で開け、左側に立てかけます。
4.右手で茶巾の右上角を取り、片口水次の注ぎ口にそっと当てます。(このとき、左手は太ももあたりに戻す)
5.右手はあてたまま、左手で取っ手に親指をかけて持ち、水を注ぎます。
6.片口水次を置き、左手を膝に戻します。
7.茶巾を注ぎ口に添わせるようにして上げ、福溜めが注ぎ口に当たったら一瞬止まり、蓋の上に戻します。
8.水指の蓋を二手で閉め、両手で棚に戻します。
9.左右同時に手を出して片口水次を持ち、右回りで茶道口に下がります。
片口水次の使い方・扱い方のまとめ(裏千家茶道)
- 持つときは両手で同時に持つ
- 使わないときは左手を膝に戻す
- 茶巾の福溜をつぶさない
水次で水を注ぐのもお点前の流れに入っています。
お客様の前で行うので、丁寧にできるように心がけましょう。
\保管もOK!/
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