
第13代円能斎お好みの棚、『吉野棚(読み方:よしのだな)』
炉でも風炉でも使え、炉と風炉によって風情が変わるのが特徴です。
この記事では、吉野棚の扱い方やお道具の荘り方を見ていきますね。
吉野棚とは?
『吉野棚』は13代円能斎が好まれた小棚です。
吉野大夫の好んだ2畳の茶室に大きな窓「吉野窓」があり、この丸窓を客付の腰板に表現しています。
また、勝手付に風炉の季節には「葦簀」、炉の季節は「障子」をはめることで、季節によって使い分けられるのが特徴です。

吉野棚を使う時期はいつ?
吉野棚は炉も風炉も1年中使うことができます。
風炉の時期は「葦簀」をはめて。

炉の時期は「障子」をはめて使います。

吉野棚の扱い方
吉野棚の荘り付
吉野棚は地板に水指、天板に薄器を荘ります。
濃茶点前の場合は、水指前に茶器を荘りましょう。

吉野棚の濃茶点前(仕覆の置き方)
お点前の流れは平点前(棚あり)と変わりませんが、濃茶点前の場合、仕覆は客付側にある竹釘にかけます。

吉野棚の薄茶点前(柄杓・蓋置の荘り方)
薄茶点前も流れは同じ。
お道具の拝見を請われたあとの柄杓・蓋置の荘り方は4種類あります。
まず1つ目は竹釘に掛ける方法。
1.水指の蓋を閉めます。「拝見を」

2.柄杓を右手で取り、左手で節を持ちます。

3.右手を柄杓の裏に回して持ち替え、左手を棚の方から添えて竹釘に掛けます。

4.右手で蓋置を取り、左手に1度乗せ、

5.柄杓の切り止め近く(地板に乗せる)に置きます。


また、拝見後は、天板中央に薄器を荘り残しましょう。

2つ目は下の段に荘る方法。

この2つが特徴的です。
あと2つは一般的な荘り方です。

水次のやり方
吉野棚は4本脚の棚になるので、水を次ぐときは水指を棚から下ろします。
棚から下ろすので、水次は片口水次でも水次薬缶(腰黒薬缶)でも構いません。
また、水指を下ろす際、蓋置はそのままにしておきましょう。
吉野棚の扱い方のまとめ
- 炉と風炉で使い分ける
- 仕覆は竹釘に掛ける
- 柄杓と蓋置の荘り方は4種類
- 水指は下ろす
炉と風炉で風情が変わり、荘り方も特殊なので、1つあればいろいろ楽しいお棚です。
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