令和6年(2024年)1月。私たちもついに茶名をいただきました。
裏千家茶道に入門したころは、「なにそれ?」というくらい、雲の上の存在だった茶名。
いつか取れればいいなぁという憧れだった茶名を新年早々にいただき、とても素敵な1年のスタートを切ることができました。
というわけで、今回は『茶名』について、取得にかかった期間や金額について、詳しく書き留めておこうと思います。
茶名とは?
茶名(読み方:ちゃめい)とは、茶の湯で極意を皆伝された茶人に付ける名前のこと。
はっきりした基準はありませんが、お稽古を積み、先生が「いいでしょう」と認められた方がいただけるもの。
家元より「宗」の字をいただき、自分の名前と組み合わせてつけられます。
茶名取得にかかった期間
茶道の許状は、入門から始まり、四ヶ伝、行台子というように、順番に取っていきます。
許状は先生に申請していただきますので、お稽古の進み具合や先生の許状に対する考え方によって、取れる期間は変わってきます。
一般的には
入門から2~3年で次、
そして、また3年ほどして次、といった感じ。
茶名をいただけるまで、7~10年が目安です。
実際に私たちは平成28年(2016年)10月に入門。(入門前に1年半ほど茶道を少し体験)
令和5年(2023年)11月に茶名を申請し、約1か月後に家元より先生に茶名が届きました。
つまり、入門してから約7年で茶名をいただいたことになります。
いよいよ茶名拝受
年末に届いてはいましたが、「良き日にお渡しください」とのことで、今年の初釜で先生より許状を引き渡していただきました。
何だか立派な桐の箱。
中を開けると、茶名と許状が入っていました。
茶名
茶名の付け方は、宗+名前の1文字です。
名前の漢字からどれが使われるかな?とドキドキしつつ開いてみると、大きく茶名が書かれていましたよ。
私たちの場合は、どちらも最初の漢字が使われた茶名となっていました。
許状
今回の許状はお点前に対するものではなく、紋許といってツボツボ紋を使ってもいいですよ、というお許しです。
ツボツボ紋は三千家が使っていて、それぞれ少しずつ模様が違いますので、使う時は気を付けてくださいね。
資格証
裏千家茶道には許状(お点前をしてもいいですよ、というお許し)の他に、資格(履歴書にも書いてOK)もあり、茶名を取得することで、「専任講師」の資格を得たことになります。
資格証も今までは本名で書かれていましたが、茶名になっていました。
お祝いの品
今日庵より記念品として帛紗をいただきました。
流水に梅花を浮かべた「名物裂織部純子」に、千家の家紋「銀杏の葉」をあしらった帛紗。
飾り帛紗として使用するようです。
茶名取得にかかった金額
茶名を拝受するうえで、1番気になっていたのが「お金がいくらかかるのか?」ということ。
申請料はともかく、お礼の金額についてはそれぞれだと思いますので、参考までにお読みくださいね。
茶名の許状申請料
茶名の許状申請料として先生にお渡ししたのは16万1000円です。
今までの許状申請料と比べると、かなりの高額になります。
1~2年ほど前から、「茶名はお金がかかるからね」と言われていたので、覚悟はしていましたが、聞いた時にはちょっとびっくり。笑
少しずつ準備しておくのがいいかと思います。
先生へのお礼の金額
許状申請料の他に、先生へのお礼があります。
私たちは8万円・10万円をお渡ししましたが、これは本当に人それぞれ。
家元から先生へのお返しもあるため、お礼は必要ないと考えられる先生もいらっしゃいますし、申請料と同額ほどを受け取られる先生もいらっしゃるんだそう。
私たちの場合も、先生から「ください」とはさすがに言われませんでしたが、今までお世話になったことも考え、お礼は必要かなと思いました。
では、金額はいくらにすればよいのか?ということ。
先生にお尋ねしても「気持ちでいいのよ」と。
数年前に茶名を取得したお姉さま方にこっそり聞いてみたところ、申請料の半額~10万程度ということでしたので、8万円(ミッチ)、10万円(しずばぁば)としました。
ゼロから1/3程度、また半額や同額など、社中のよってさまざま。
みなさんに合わせるのもいいけれど、それぞれ家庭の経済状況もあると思うので、無理のない範囲で行いたいですね。
無理したら続かない!!
続けるのが1番大切です。
どうやって渡す?
許状申請料とお礼は別々に渡します。
許状申請料は先生が振り込んでくださるので、白い封筒に「申請料」と「名前」を書いてお渡し。
お礼は蝶結びののし袋に新札でお金を入れ、中封筒に金額、のし袋の表に「御礼
」と「名前」を書いて、茶名引き渡しの際に古帛紗に挟んでお渡ししました。
先生からのお祝い
茶名を引き渡していただいた後、先生から「お祝いをさし上げたいんだけど、何がいいかしら?」と連絡がありました。
お礼のお礼・・・?笑
必要なものをさし上げたい、という先生のお考えでしょうが、聞いてくださったのは本当に助かりました。
道具も持っていたり、必要なものはそれぞれですからね。
まだいただいてはいませんが、私たちは「軸」もしくは「お道具(水指・棗・茶碗)」となる予定です。
茶名拝受のまとめ
裏千家茶道に入門してから、いつかは取りたいなと思っていた茶名。
あまりにも遠い憧れだったため、先生より「そろそろ茶名を申請しましょうか」と言われた時にも驚きましたし、昨年11月に申請して、夏までにくればいいな、それまで頑張っておこうと思っていたら、年末に届いてこれまたびっくり。
私たちが茶名なんてまだまだだな、という気持ちも大きいのですが、「茶名にふさわしい」と先生が認めて下さったということですからね。
先生の期待を裏切らないよう、家元よりいただいた茶名に恥じないよう、さらにお稽古に励んでいきたいと思います。
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