裏千家茶道では、お点前をする時はもちろん、お客として茶席に入る時は、帛紗・古帛紗・懐紙を懐中します。
懐中する順番にも決まりがありますし、便利な裏技もありますので、詳しくご説明しますね。
お茶会の時に懐中するもの
お稽古やお茶席に入る時に必要なものが、こちら。
帛紗・古帛紗・懐紙・小茶巾入れです。
紙小茶巾は濃茶を飲む時に使うものなので、薄茶席では無くてもOKですが、入れておくとちょっとした汚れを拭いたりするのに助かります。
帛紗・古帛紗・懐紙の懐中方法と入れる順番
帛紗・古帛紗・懐紙の準備と、入れる順番です。
帛紗
帛紗は八折りにしておきます。
古帛紗
古帛紗は二つ折りにします。
「わ」を上にして、下からぱたんと二つ折りです。
懐紙
懐紙は二つ折りになっているので「わ」を下に向けましょう。
帛紗・古帛紗・懐紙を入れる順番
帛紗・古帛紗・懐紙を重ねて懐中しますが、入れる順番は、自分に近い方から懐紙→古帛紗→帛紗となります。
自分から見るとこんな感じ。
このようにすべて重ね、同時に懐中します。
長方形の角が少し出る(三角形になる)くらいまで、深く懐中するのがポイント。
帛紗がちらっと見えるくらいが正解です。
動くと飛び出してくることもあるため、こまめにチェックしてくださいね。
裏技ポイント
お茶席ではどんなお菓子が出るか分かりませんよね。
なので、懐紙の中に、菓子切り・袋懐紙・りゅうさん紙・四つ折りにした懐紙を入れておくことをおすすめします。
べたべたしたもの、水菓子など懐紙に貼りつくものや、水分が染みてしまうお菓子が出たときは、懐紙の1番上にりゅうさん紙を置いていただきましょう。
また、食べきれなかった場合など、お菓子を持ち帰りたいときのために、袋懐紙を挟んでおくと便利です。
また、畳んだ懐紙は、少し飛び出すようにしておきます。
これは何のためかというと、指を清めるため。
薄茶を飲んだあと、茶碗を手で拭き、その後、懐中した懐紙で指を清めますが、適当に拭いてしまうと、たくさんの懐紙が汚れてしまいますよね。
>>>薄茶の飲み方はこちら
そこで、この飛び出た部分で指を拭き、拭いた後スッと中に入れるようにすると汚れが少なくて済むんです。
中に入れてしまうと、汚れも目立ちませんし。
このちょっぴり懐紙は、炉の炭点前(胴炭を手で入れた後)や、濃茶点前(茶入れの口を指で清めた後)の指を清める時にも使えますので、お点前をする際にもやってみてくださいね。
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