裏千家茶道において、点前座から水屋へ下がるときにはくるっと回って(方向を変えて)戻るのですが、基本的にはお客様にお尻を向けないように回ります。
ですが、建水を持った時だけ「建水回り」といって、逆に回って下がります。
いつどちらに回って下がるのか?
お点前の流れを止めないようにしっかり覚えましょう。
【歩き方】上がる・下がるってなに?足はどちらから?
裏千家茶道では、水屋に下がるというように、下がるときには左足から立ちます。
正座の状態から、左ひざを少し立て、左足が半歩前になるように立ち上がってください。
逆に上がるときには、右ひざを少し立て、右足が半歩前になるように立ち上がりましょう。
- 床の前に行くとき
- 最初に自分の席に入るとき
- 自分の席から出るとき
- 茶道口から入るとき
- 点前座に行くとき
- 床の前から離れるとき
- 自分の席に戻るとき
- 水屋に下がるとき
- 点前座から帰るとき
上がるときは左足で縁まで行き、右足から縁を越す、下がるときは右足で縁まで行き、左足から縁を越すようにします。
また、歩くときは、畳1畳を横2歩、縦(または斜め)4歩で歩きます。
【歩き方】水屋への下がり方(普通回り)
点前座から普通に下がるときの回り方です。
1.左ひざをたて、左足を半歩前になるように立ち上がり、左足を畳の角を目がけるようにして下げ、体ごと時計回りに回ります。
2.右足を左足に揃えるように下げながら、そのまま右足で詰まり、左足で縁を越します。
【歩き方】水屋への下がり方(建水回り)
ほとんどが先ほどの時計回りに回って下がるのですが、1つだけ逆に回ることがあります。
それが、「建水回り」といって、建水を持って下がるとき。
この時は、反時計回りに回って下がりましょう。
1.左ひざをたて、左足を半歩前になるように立ち上がり、左足を右足のかかとの後ろを回すようにして下げ、体ごと反時計回りに回ります。
2.右足で左足先を越すようにしながら詰まり、左足で縁を越します。
この写真のように、そのまますぐ茶道口がある場合は、再び右足で詰まり、左足で下がりますが、お茶室によって茶道口までの距離や方向が違ってきますので、とにかく下がるときは、右で詰まって左で越すを意識してくださいね。
【歩き方】水屋への下がり方のまとめ
点前座から水屋へ下がるときの回り方のポイントは、建水を持っているか、そうではないかという点です。
建水を持った時は、反時計回り
それ以外は時計回り
回り方が違うだけで、体から回すこと、手や姿勢も意識することは同じです。
ふらふらせず、足だけ開いてしまうことなく、きれいに回って帰れるようにしっかりお稽古しましょうね。
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