ミッチとしずばぁばのお茶談義

ミッチとしずばぁばのお茶談義

初心者向け茶道ブログ(裏千家茶道)です。

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【風炉】薄茶の平点前/棚なしの運び点前(裏千家茶道)

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

ミッチ
いよいよお点前のお稽古だね!まずは基本の平点前からやってみよう!
 

 

今回は風炉のお点前です。水指を運ぶ『運び点前』を練習していきましょう。
 
しずばぁば

 

茶道には季節によって「風炉(ふろ)」と「炉(ろ)」の2種類のお点前があります。

 

  • 風炉:5月~10月
  • 炉:11月~4月

 

平点前は最も基本のお点前。

その中にも棚があるお点前と棚がなく水指を運んで出るお点前がありますが、まずは棚なしで行う運び点前です。

 

 

薄茶の平点前(運び点前)で必要なお道具

 

ミッチ
まずはお道具を揃えましょう。
 

 

  • 風炉
  • 風炉
  • 水指
  • 棗(薄器)
  • 茶碗(絵がついていてもOK)
  • 茶杓
  • 茶筅
  • 茶巾
  • 柄杓(風炉用)
  • 蓋置(竹・風炉用)
  • 建水
  • お菓子(主菓子でも干菓子でもOK)

 

 

薄茶の平点前(運び点前)の水屋仕事

まずはお点前に入る前の水屋仕事(下準備)です。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

1.風炉を畳の左側、手前から16目(24センチ)開けて置き、釜の蓋の向こう側を切っておく

 

2.茶碗に、たたんだ茶巾、茶筅茶杓を仕組む

 

3.水指に水を8分目ほど入れる

 

4.建水に竹の蓋置(風炉用)と柄杓(風炉用)を仕組む

 

5.お菓子を出す

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

6.戻ってふすまを閉める

 

 

水指の水は「運び八分に置き九分」と言って、運び点前は少し少な目に入れますよ。
 
しずばぁば

 

ミッチ
柄杓の種類や茶巾のたたみ方、お菓子の出し方は割り稽古を参考にしてね!
 

 

 

薄茶の平点前(運び点前)の順番

 

では、やっていきましょう。割り稽古を思い出して、1つ1つの所作を丁寧にしてくださいね。 
しずばぁば

 

1.水指を右側に置いて茶道口に座り、ふすまを開けて、お辞儀(真)をします。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

*写真が間違っています。水指は右側に置きます。←真のお辞儀の邪魔になるので壁側に置く。

 

2.水指を持って右膝から立ち、右足から入り、風炉の横に中心を揃えて置きます。

 

裏千家茶道風炉の平点前(運び点前)水差しの運び方

 

ミッチ
水指は両手で抱えるように持ちましょう。指は全部揃えてね。
 

 

3.左膝から立ち、水屋に下がります。

 

4.右手に棗、左手にすべて仕組んだ茶碗を持ち、右足から入ります。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

棗は上から持ちましょう。茶碗の高台に手をかけないように気を付けてくださいね。
 
しずばぁば

 

5.水指の正面に座り、水指の前に棗と茶碗を同時に置きます。(置き合わせ)

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

 

ミッチ
水指の中心・棗の中心・茶碗の中心が二等辺三角形になるように置くのがポイント!
 

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

6.左膝から立って、右回りで水屋に下がります。

 

7.蓋置、柄杓を仕組んだ建水を左手で持って右足から入り、畳の真ん中を歩いて定座に座り、左手をまっすぐおろして建水を置きます。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

建水は体に引っ付けて置きましょう。柄杓の柄が自分と平行になるようにしてくださいね。
 
しずばぁば

 

8.左手で柄杓の節の下を持ち、右手で切り止めに添えて持ち直し、構えます(鏡柄杓)

 

9.柄杓を構えたまま、右手で蓋置を取り、柄杓の内側を通って、いったん正面を確かめてから風炉の左下に置きます。

 

10.柄杓を右手で上から持ち直し、合を蓋置に軽く音をさせて引き置き、柄を10センチくらいの高さからポトンと落とします。

 

11.左手で建水を膝のラインまで上げ、座る位置や着物が乱れていたら直し、「1.2.3」と数えるようにして呼吸を整えます。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

ミッチ
ふぅ~っと息を吐いて。心を整えるんだよ。
 

 

12.茶碗を右手前、左真横、右真横と3手で扱い、膝正面の少し奥に置きます。

 

13.棗を右手で上から取り、膝と茶碗の間に置きます。

 

14.左手で腰の帛紗を取り、草にさばいて棗を清め、棗を水指の斜め左前(最初に茶碗があったところ)に置きます。

 

15.帛紗をさばきなおして、茶杓を清め、棗の上に開先を上にして置きます。

 

 

帛紗のさばき方」「棗の清め方」「茶杓の清め方」を参考にしてくださいね。
 
しずばぁば

 

16.右手で茶筅を取り、棗の右横に置きます。

 

17.右手で茶碗を少し前(点てやすい位置)に置きます。

 

18.帛紗を左手の人差し指と中指で挟み、右手で柄杓を取って構え(鏡柄杓)、挟んだ帛紗を右手で取って、釜の蓋を開けます。

 

19.釜の蓋を蓋置の上に置き、帛紗を建水の後ろに置きます。

 

20.茶碗の中にある茶巾を取り出し、釜の蓋の上に手なりに置きます。

 

21.右手に柄杓を持ち替え、湯を茶碗に入れ、釜の上に置き柄杓で置きます。

 

ミッチ
柄杓については、「柄杓の取り方」「柄杓の置き方」を見てね!
 

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

位置の決定はとても大切です。それぞれの位置をしっかり覚えましょう。 
しずばぁば

 

22.茶筅通し(2度上げ3度打ち)をし、茶筅をもとの位置に戻します。

 

23.右手で茶碗を取り、左手に持ち替えて湯を捨て、右手で茶巾を取って茶碗を清めます。

 

 

ミッチ
茶筅通しのやり方」「茶碗の清め方」は覚えてるかな?
 

 

24.茶碗を膝正面に置き、茶巾を釜の蓋の上に戻します。

 

25.右手で茶杓を取り、お客にお菓子をすすめます。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

ミッチ
お点前畳に手をべたっとつけちゃダメ!草のお辞儀でね。
 

 

26.左手で棗を横から取り、右手で蓋を取って茶碗の右斜め前に置きます。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

 

ミッチ
お稽古の後だったから、お茶が入ってないのは許して(笑)ふたの置き方を確認してね。
 

 

27.茶を2杓すくい入れ、茶碗の縁で軽く茶杓を打ち、棗の蓋をして、元の位置に戻し、茶杓を上に乗せます。

 

28.右手で水指の蓋(つまみ)を取り、左手で9時の位置を持ち、蓋を縦にしながら(つまみが右に来るように)、右手で11時の位置を持って、水指の左側に立てかけます。

 

29.下から柄杓を取り、お湯を茶碗に入れて、残りの湯を釜に返し、切り柄杓をして預けます。

 

30.茶筅を取り、茶を点てます。

 

31.最後は茶筅通しと同様に、「の」の字を書いて上げ、元の位置に戻します。

 

32.茶碗を右手で取り、左手の平に乗せて2度回し、正面が向こう側になるようにして出します。

 

33.正客が一口飲むと、帛紗を右手で取り、左手に打ち返して腰につけます。

 

34.茶碗が戻ると、右手で取り、左手で扱ってから膝前正面に置きます。

 

35.柄杓を取って、湯を茶碗に入れ、置き柄杓で釜に預けます。

 

36.右手で茶碗を取り、左手で建水に湯を捨てます。

 

37.正客から「おしまいください」の挨拶があれば、これを受け、右手で茶碗を正面に置いてから、「おしまいにいたします」と挨拶します。

 

 

「おしまいください」と言われなければ、最初と同じように茶巾で拭いて、お茶を点てますよ。
 
しずばぁば

 

38.右手で柄杓を上から取って、水を茶碗に入れ、引き柄杓で釜に預けます。

 

39.おしまいの茶筅通し(1度上げ2度打ち)をし、茶筅を元の位置に戻します。

 

40.右手で茶碗を取り、左に持ち替えて茶碗の水を捨て、右手で茶巾を茶碗に入れて、正面に置きます。

 

41.茶筅を茶碗に入れ、右手で茶杓を取って、建水を引きます。

 

42.帛紗を取り、右手の茶杓を握りこんだまま草にさばいて、茶杓を清め、茶碗に開先を下にふせて置きます。

 

43.帛紗を左手に持ったまま、茶碗を左膝前、棗を右膝前に置き合わせます。(中仕舞い

 

44.帛紗を建水の上で2度はたき、腰につけます。

 

45.柄杓を上から取り、釜に水を1杓さし、柄杓を左手に持ち替えて、右手で釜の蓋を閉めます。

 

46.柄杓を蓋置きの上に静かに置き、水指の蓋を、右手、左手、右手の3手で閉めます。

 

47.正客から棗、茶杓の拝見所望があれば、柄杓を右手で持ち上げるようにして取り、左手に持ち替えて、建水にふせて置きます。

 

>>>拝見なしの手順はこちら

 

48.蓋置を右手で取り、左手で横から持って建水の後ろに置きます。

 

49.茶碗の右横を持ち、一手で勝手付に置きます。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

 

ミッチ
茶碗と建水、蓋置が真っすぐになるように置いてね。
 

 

50.棗を右手で上から取り、左手に乗せて客付に回ります。

 

51.棗を膝前に置き、帛紗を草にさばいて棗を清め、帛紗を右手に握りこんで蓋を開け、蓋裏を見てから正面に置きます。

 

52.開けた棗の口を、向こう手前と「こ」の字に清め、再び帛紗を握りこんで蓋を閉めます。

 

53.帛紗を膝前に置き、棗を右回りに2回回して正面を向け、右手で上から持って出します。

 

ミッチ
この時の清め方や出し方は『拝見に出すときの棗の清め方と茶杓の出し方』『風炉のお道具拝見の出し方』を見てね。
 

 

54.帛紗を腰につけ、点前座に戻り、右手で茶杓を取って左に持ち替え、客付向いて右手で棗の右横に出します。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

55.点前座に戻り、左手で柄杓を取り、横になるように右手で持ち、左手で蓋置を取って右手の親指、人差し指、中指に持たせます。

 

56.ひと膝勝手付に向き、左手で建水を持って左膝から立ち、左回りで水屋に下がります。

 

 

この時だけ建水回りで下がりますよ。下がり方については『水屋への下がり方』をご覧くださいね。 
しずばぁば

 

57.再び入って座り、右手で茶碗を持ち、左手に乗せて右手を添え、右回りで水屋に下がります。

 

58.再び入って、水指正面に座り、水指を持って水屋に下がります。

 

59.茶道口に座り、客の拝見が終わり、道具が戻ったのを確認して、右膝から立って入り、道具正面に座ります。

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)


60.お道具についての問答が終わると、右手で棗を上から持って左手のひらに乗せ、右手で茶杓を取って茶道口に下がります。

 

61.茶道口に座り、棗を体の近く、その右横に茶杓を置き、主客総礼をしてふすまを閉めます。

 

以上!

 

ミッチ
こうやって見ると長いねー!覚えられるかな・・・苦笑 

 

頭で覚えてもお点前はできないのよ。体で覚えるように、何度も繰り返してお稽古しましょうね。
 
しずばぁば

 

お客の作法も一緒に覚えよう!

 

 

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