炉のお点前でも、席入りはまず床(軸)から拝見し、釜や(あれば)棚を拝見します。
ですが、風炉と釜の位置が変わってきますので、少し注意が必要。
ということで、炉の席入り、特に釜の拝見について見ていきますね。
炉の席入りについて(諸荘り・初入り)
風炉と同様に、炉でも茶事において、まず初座では軸(掛物)のみがかかっており、中立後、後座では軸が巻き上げられ、花が荘ってあります。
ただし、お稽古では軸と花を同時に荘ってある(諸荘り・もろかざり)が多いと思いますので、そちらでやってみましょう。
棚ありの場合
1.まず、床の正面に座り、軸→花を拝見します。
2.炉正面に座り、扇子を前に置いて釜・炉縁を拝見します。
3.扇子を動かして、棚正面に向きます。
4.荘ってあるお道具、風炉先を拝見します。
5.右回りで下がり、踏みかえ畳を左→右→左と歩き、右足で縁を越えながら、自席へは右足から入ります。
棚なしの場合
運び点前で棚が荘ってない場合でも、風炉先が置いてあれば、棚ありと同様に向き直って拝見します。
何もないとつい忘れがちですので、気を付けてくださいね。
炉の席入り(後入り)について
軸だけの初入り、軸と花が一緒に荘ってある諸荘りの席入りは釜から拝見しますが、後入りは順番が違います。
1.床(花)を拝見し、点前畳へと進みます。
2.まず棚(風炉先)から拝見します。
3.扇子から動かして釜に向き、釜を拝見します。
4.右足で立ち、自席へ入ります。
炉の席入り・釜の拝見方法まとめ
- 初座、諸荘は釜から拝見
- 後座は棚から拝見
- 扇子→自分の順で動く
- 道具にお辞儀はしない
お稽古では諸荘が多いと思うので、軸と花を拝見し、釜→棚(風炉先)の順で拝見しましょう。
お茶事で中立をした後、後入りでは釜から拝見してくださいね。
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