ミッチとしずばぁばのお茶談義

ミッチとしずばぁばのお茶談義

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長緒茶入れの扱い方/特殊仕覆のほどき方(裏千家茶道)

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
紐がすごく長い仕覆ってあるよね?あれはどうやって扱うのかな?
 

 

紐が長い仕覆のことを長緒というんですよ。少し特殊な仕覆になりますので、今回は『長緒の扱い方』についてお稽古していきましょう。
 
しずばぁば

 

長緒は一般的な仕覆よりも緒(紐)の長い仕覆のこと。

 

濃茶を入れる茶入れの中でも平たい形をした大海(内海とも書く。どちらも読み方は「たいかい」)を入れる仕覆です。

 

紐が長い分、少し扱い方が違ってきますので、詳しく見ていきますね。

 

 

長緒の結び方

 

一般的な仕覆の紐の「3」までは同じように結び、そこから蝶々結びをします。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
詳しくは『仕覆の結び方』を見てね!
 

 

 

長緒のほどき方

 

では、解いていきましょう。

 

紐の扱い以外は一般的な仕覆と変わりませんので、「茶入れの清め方・仕覆の解き方」も参考にしてくださいね。
 
しずばぁば

 

 

1.茶入れを膝前に取り、1番手前の輪に人差し指をかけ、手前に引きます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

2.右手の輪を人差し指を上にして持ち、膝に平行にしながら引いていき(紐がクロスしているはず)、引ききったところで親指が上になるように、手首を返します。(クロスが解ける)

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
紐が長いから、右の太ももに添わせるように引いていってね。
 

 

3.引ききったら、そのまま右手で紐を握りこみ、茶入れの向きを横にします。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

紐の結び目が左に来ますよ。左手はいったん、膝に戻しましょう。
 
しずばぁば

 

4.右手で仕覆の際を持って、左手で紐をゆっくりと左に2cmほど引きます。

 

5. 向こう側、手前の順に真ん中から左右均等に広げ、紐をゆるめます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
広げたときに、仕覆の左端が結び目いっぱいになるようにしよう!
 

 

6.紐を上から下に向けてかけ、すぐに紐ごと茶入れを持って左手の平に縦にして乗せます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

結び目が上に戻りましたね。
 
しずばぁば

 

7.紐の先端を小指にかけ(薬指方向から)、茶入れと仕覆の間に、右側→左側の順で右手を入れます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
仕覆を折らないように気を付けて!広げるように手を入れるんだよ。
 

 

8.右手で上から茶入れを持ち、左手で仕覆を下に引き抜き、茶入れを膝前に置きます。

 

9.左小指にかけていた紐を右手で取り、握りこみます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

10.仕覆の右端を右手、左手の順に持ち、右手でスッと紐をしごきます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

紐をまっすぐにするように、スッと引いてくださいね。
 
しずばぁば

 

11.左手近くに右手を戻し、5~6㎝くらいのところで輪を作り、それを繰り返して2重の輪を作ります。

 

12.紐の先端を、作った輪の手前から向こう側に通します。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
輪の大きさは紐の長さによるから、何度も練習して加減を覚えよう!
 

 

13.通した先端を左手の人差し指でしっかり抑えます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

紐の先端だけを抑えるように気を付けましょう。
 
しずばぁば

 

14.輪の下部分(紐が重なっている部分)を右手で持ち、ねじります。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

ミッチ
まず手首を返して逆手で持ち、元に戻すようにねじってね。
 

 

15.輪の部分を仕覆の中に入れ込みます。

 

長緒茶入れの扱い方・結び方・仕覆のほどき方(裏千家茶道)

 

16.紐の先端部分だけが出るようにすれば完成です。

 

炉と風炉で違いますが、釜の方へ返して、所定の位置に置きましょう。
 
しずばぁば

 

 

長緒のお点前の流れ

 

お点前の流れとしては、炉の場合も風炉の場合も、仕覆を解くタイミングと同じです。

 

濃茶点前で、仕覆を解くのと同じように、長緒を解けばOKです。

 

 

また、長緒に入っている茶入れ(大海・内海)は平たい形をしていますので、扱いは平棗と同じです。

 

清めるとき、お茶を入れるときは、まず左手で上から持ち、右手で横を持ってから左手を下に回してくださいね。

 

合わせて読みたい

平棗の扱い方

 

長緒の扱い方のコツ

 

ポイント
  • ゆっくり丁寧に扱う
  • 輪の大きさに気を付ける
  • 最後はぐっとねじる

 

長い紐です。

慣れないうちは焦ってしまいがちですが、1つ1つを丁寧にすれば大丈夫。

 

同じ大きさの輪を2つ作り、しっかりねじれば簡単にほどけることはありません。

 

特に輪を作るときの大きさが大切ですので、最後少しだけ紐が残るように、調整してくださいね。

 

 

ミッチ
お点前の流れを止めないようにしなくちゃ・・・汗
 

 

お点前の途中で焦らないよう、しっかりお稽古しましょうね。
 
しずばぁば

 

 

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