ですが、濃茶点前で茶入れを清めるときには、「四方捌き(よほうさばきと読みます)」で帛紗をたたみます。
では、今回は帛紗のさばき方「四方捌き」をお稽古していきましょう。
四方捌きの意味
帛紗の四方を捌くのは、陰陽でいうところの東西南北を清めるということです。台子の中に、天板、地板で乾坤があり、柱が四本で、東西南北春夏秋冬になります。そこに全部陰陽五行が入っていて火の卦があり、水の卦があり、木の卦があり、金の卦がありすべてがあります。その前に座り四方を捌くのは、東西南北の方位を清め、春夏秋冬一年を清めると思っていただければよいでしょう。(裏千家茶道HPより引用)
全てを清める。丁寧に心を込めて清めましょう。
四方捌きのやり方
まず、帛紗を腰に付けた状態から始めます。
帛紗の底辺を左手で内側に折りこみ、上に向かって引き抜き、体の正面に持ってきます。
1番上の三角部分に人差し指を入れます。
そのまま左手を離して持ち替え、帛紗を広げます。
左手で持っている角を右手で持ち替え(右手で持っていた角は離す)、左手はそのまま下へ滑らせて、帛紗を右に回転させ、広げます。
手首を少し内側に寄せて、ピンと張っていた帛紗を軽くゆるめ、再び伸ばします。
最初と同様に、左手で持っていた角を右手で持ち替え、1辺分回転させ、「ゆるめて引っ張る」をあと3回、合計4回繰り返します。
4回目。和が右に戻ってきたら、左手で持っていた角を右手でいったん持ち(元々右手で持っていた角は離さない)、左手を下の角に滑らせて持ちます。
もともと左手で持っていた角(右手でいったん持っていた部分)を離し、三角にします。
このあとは草の帛紗捌きと同じです。
四方捌きを上手にするコツ
- 呼吸を意識して行う
- 肘を張り、手首をまっすぐにする
- ゆるめるときは手首だけ動かす
帛紗を広げたときに、肘も広げ(脇にボールを挟むくらい)、肘から手首までまっすぐになるように構えましょう。
帛紗をゆるめるときには、手首を少し内側に曲げるだけ。肘は動かしません。
また、四方捌きをきれいにするポイントは、構え方はもちろんですが、とにかくゆっくり行うということです。
ゆっくり行うためには、「ゆるめる→伸ばす」の動きのときに、呼吸を意識するのがおすすめです。
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