ミッチとしずばぁばのお茶談義

ミッチとしずばぁばのお茶談義

初心者向け茶道ブログ(裏千家茶道)です。

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四方捌き/裏千家茶道 ふくさのさばき方(割稽古)

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

ミッチ
帛紗のさばき方って、薄茶と濃茶が違うんだよね?
 

 

薄茶点前では「草の帛紗捌き」でお道具を清めるけど、濃茶点前では「四方捌き」というさばき方で清めるのよ。
 
しずばぁば

 

薄茶点前では棗や茶杓を清めるときに、帛紗を草にさばきます。

 

【割稽古】帛紗のさばき方/草の帛紗捌き

 

ですが、濃茶点前で茶入れを清めるときには、「四方捌き(よほうさばきと読みます)」で帛紗をたたみます。

 

では、今回は帛紗のさばき方「四方捌き」をお稽古していきましょう。

 

 

四方捌きの意味

 

ミッチ
四方捌きって何か意味があるの?
 

 

四方=四辺、つまりすべてを清めるという意味があるのよ。
 
しずばぁば

 

帛紗の四方を捌くのは、陰陽でいうところの東西南北を清めるということです。台子の中に、天板、地板で乾坤があり、柱が四本で、東西南北春夏秋冬になります。そこに全部陰陽五行が入っていて火の卦があり、水の卦があり、木の卦があり、金の卦がありすべてがあります。その前に座り四方を捌くのは、東西南北の方位を清め、春夏秋冬一年を清めると思っていただければよいでしょう。(裏千家茶道HPより引用)

 

 

全てを清める。丁寧に心を込めて清めましょう。

 

 

四方捌きのやり方

 

ミッチ
よし!やってみよう!!
 

 

まず、帛紗を腰に付けた状態から始めます。

 

 

帛紗の腰へのつけ方は「【割り稽古】帛紗のたたみ方/懐中の仕方・腰へのつけ方」を見てくださいね。 
しずばぁば

 

 

帛紗の底辺を左手で内側に折りこみ、上に向かって引き抜き、体の正面に持ってきます。

 

1番上の三角部分に人差し指を入れます。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

そのまま左手を離して持ち替え、帛紗を広げます。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

ミッチ
帛紗の「わ」が右側になるよ!
 

 

帛紗の中心が左膝に来るように、体を少しひねり、肘を張って、手首が真っすぐになるように構えましょう。
 
しずばぁば

 

 

左手で持っている角を右手で持ち替え(右手で持っていた角は離す)、左手はそのまま下へ滑らせて、帛紗を右に回転させ、広げます。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

ミッチ
「わ」が下になったね。
 

 

肘の角度は保ったままですよ。
 
しずばぁば

 

手首を少し内側に寄せて、ピンと張っていた帛紗を軽くゆるめ、再び伸ばします。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

 

ミッチ
肘の位置は保ったまま、手首を内側に返すようにしてゆるめるときれいだよ。
 

 

 

最初と同様に、左手で持っていた角を右手で持ち替え、1辺分回転させ、「ゆるめて引っ張る」をあと3回、合計4回繰り返します。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

 

 
ミッチ
どんどん「わ」が移動するよー!
 

 

最初は送るだけ。次からゆるめて伸ばすを4回繰り返しましょう。
 
しずばぁば

 

4回目。和が右に戻ってきたら、左手で持っていた角を右手でいったん持ち(元々右手で持っていた角は離さない)、左手を下の角に滑らせて持ちます。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

「わ」が右に来るのと同時に、帛紗を体正面に戻してくださいね。
 
しずばぁば

 

もともと左手で持っていた角(右手でいったん持っていた部分)を離し、三角にします。

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

ミッチ
文字で書くとややこしいけど、要するに三角に持つってことね!
 

 

一瞬ここで止まるとかっこいいわね。
 
しずばぁば

 

このあとは草の帛紗捌きと同じです。

 

 

四方捌き/裏千家茶道袱紗のさばき方

 

詳しくは「【割稽古】帛紗のさばき方/草の帛紗捌き」をご覧くださいね。
 
しずばぁば

 

四方捌きを上手にするコツ

 

ポイント
  • 呼吸を意識して行う
  • 肘を張り、手首をまっすぐにする
  • ゆるめるときは手首だけ動かす

 

帛紗を広げたときに、肘も広げ(脇にボールを挟むくらい)、肘から手首までまっすぐになるように構えましょう。

 

帛紗をゆるめるときには、手首を少し内側に曲げるだけ。肘は動かしません。

 

また、四方捌きをきれいにするポイントは、構え方はもちろんですが、とにかくゆっくり行うということです。

 

 

 

ミッチ
緊張するし、なんか焦っちゃって、どんどん帛紗を動かしちゃうんだよね~汗
 

 

ゆっくり行うためには、「ゆるめる→伸ばす」の動きのときに、呼吸を意識するのがおすすめです。

 

 

ゆるめるときに息を吸い、伸ばすときに吐く。深呼吸をするくらいのリズムでやってみてくださいね。呼吸と共に心も落ち着きますよ。
 
しずばぁば

 

 

 

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