ミッチとしずばぁばのお茶談義

ミッチとしずばぁばのお茶談義

初心者向け茶道ブログ(裏千家茶道)です。

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洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
いよいよ夏本番だねー!暑い時期にぴったりのお点前ってあるのかな?
 

 

夏は涼を感じられるようなお点前をしたいわね。では今回は『洗い茶巾』についてお稽古していきましょう。
 
しずばぁば

 

『洗い茶巾』はお客に涼を感じてもらう、夏のお点前です。

 

茶碗に水を入れて持ち出し、点前の途中で茶巾を絞るのが特徴。平茶碗を使うため、薄茶点前のみになります。

 

では、詳しく見ていきますね。

 

 

洗い茶巾のたたみ方

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

洗い茶巾のお道具・水屋仕事・お点前自体は、一般的な薄茶の平点前と変わりません。

 

茶碗(平茶碗)に水を張り、茶巾を入れて運ぶため、茶巾のたたみ方が違ってきます。

 

洗い茶巾のたたみ方がこちら。

 

1.茶巾を広げ、対角線に折り、それを二つ折りにして、形を整えます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

2.平茶碗に水を6~7分ほど入れ、茶巾の端を右に少し出して入れ、いつものように茶筅を入れて、茶杓をふせて乗せます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
茶杓を濡らさないように気を付けてね!
 

 

洗い茶巾のお道具

 

  • 風炉
  • 風炉
  • 水指
  • 棗(薄器)
  • 平茶碗(絵がついていてもOK)
  • 茶杓
  • 茶筅
  • 茶巾
  • 柄杓(風炉用)
  • 蓋置(竹・風炉用)
  • 建水
  • お菓子(主菓子でも干菓子でもOK)

 

 

洗い茶巾の水屋仕事

 

裏千家茶道 風炉 薄茶の平点前(棚なしの運び点前)

 

1.風炉を手前から16目(24センチ)開けて置き、釜の蓋の向こう側を切っておく

 

2.茶碗に、先ほどのようにして茶巾、茶筅茶杓を仕組む

 

3.水指に水を8分目ほど入れる

 

4.建水に竹の蓋置(風炉用)と柄杓(風炉用)を仕組む

 

5.お菓子を出す

 

6.戻ってふすまを閉める

 

 

洗い茶巾のお点前の流れ

 

1.水指を右側に置いて茶道口に座り、ふすまを開けて、お辞儀(真)をします。

 

2.水指を持って右膝から立ち、右足から入り、風炉の横に中心を揃えて置きます。

 

3.左膝から立ち、水屋に下がります。

 

4.茶碗を左手に乗せ、右手を添えて、右足から入り点前座に座ります。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
水をこぼさないよう、気を付けてね!
 

 

5.両手で持ち、勝手付に仮置きします。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

水が入っているので、両手で扱うというだけです。置く場所やお点前の手順は変わりません。
 
しずばぁば

 

6.棗を右手の平に乗せ、左手に建水を持って右足から入り、点前座に座ります。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
茶碗を両手で扱うから、運び点前でも茶碗と棗を一緒に持てないってことだね。
 

 

7.建水をいつものように体につけて置き、棗を左手で扱って右手で水指右前に置き、茶碗を両手で置き合わせます。

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

洗い茶巾の棚点前の場合は、平点前と同様に、茶碗を仮置きした後に棚から棗を下ろして置き合わせましょう。
 
しずばぁば

 

8.左手で柄杓の節の下を持ち、右手で切り止めに添えて持ち直し、構えます(鏡柄杓)

 

9.柄杓を構えたまま、右手で蓋置を取り、柄杓の内側を通って、いったん正面を確かめてから風炉の左下に置きます。

 

10.柄杓を右手で上から持ち直し、合を蓋置に軽く音をさせて引き置き、柄を10センチくらいの高さからポトンと落とします。

 

11.左手で建水を膝のラインまで上げ、座る位置や着物が乱れていたら直し、「1.2.3」と数えるようにして呼吸を整えます。

 

12.茶碗を両手で取り、膝正面の少し奥に置きます。

 

13.棗を右手で上から取り、膝と茶碗の間に置きます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
置く位置も基本の平点前と同じだよ。
 

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

14.左手で腰の帛紗を取り、草にさばいて棗を清め、棗を水指の斜め左前に置きます。

 

15.帛紗をさばきなおして、茶杓を清め、棗の上に開先を上にして置きます。

 

帛紗のさばき方」「棗の清め方」「茶杓の清め方」を参考にしてくださいね。
 
しずばぁば

 

16.右手で茶筅を取り、棗の右横に置きます。

 

17.帛紗を左手の人差し指と中指で挟み、右手で柄杓を取って構え(鏡柄杓)、挟んだ帛紗を右手で取って、釜の蓋を開けます。

 

18.釜の蓋を蓋置の上に置き、帛紗を建水の後ろに置きます。

 

19.柄杓を置き柄杓で釜に預けます。

 

20.両手で茶碗を少し前(点てやすい位置)に置きます。

 

ミッチ
さぁ!ここから!!洗い茶巾の見せ所だよー!
 

 

21.右端に出ている茶巾を右手で持ち上げ、一瞬止まってから左手で受けるようにして半分に折りたたみます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

茶巾を持ち上げたときに、ポタポタと落ちる水音を楽しみましょう。
 
しずばぁば

 

22.茶碗の上で軽く絞り、建水の上に移動して、しっかりと絞ります。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
茶碗を清めやすいように、なるべく固くしっかり絞ってね。
 

 

23.最初に持ち上げた両端を両親指で取って広げます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

24.左下に垂れている角を左親指で持ち上げ、広げてからいつものように畳みます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

しずばぁば

 

25.茶巾を釜の蓋に置きます。

 

26.両手で茶碗を取り、左手で建水に捨てます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

ミッチ
両手扱いはここまで!ここからはいつものお点前と同じになるよ。
 

 

27.右手で置きます。

 

洗い茶巾のお点前・たたみ方(裏千家茶道)

 

28.お湯を入れて茶筅通しをし、先ほどたたんだ茶巾で茶碗を清めてから、お茶を点てます。

 

以後、↓こちらの平点前と同じです。

 

ocha-dangi.hatenablog.com

 

 

洗い茶巾のコツ

 

ポイント
  • 洗い茶巾のたたみ方、仕組み方
  • 茶碗は両手扱い
  • 棗と建水を一緒に持つ(運び点前)
  • 茶巾を綺麗にたたむ

 

夏に行われる洗い茶巾のお点前は、涼を感じるよう、平茶碗に水を張り、水音を楽しみつつ、茶巾をたたみます。

 

水が入っているので、茶碗は水を捨てるまで両手扱い

 

両手で扱うため、運び点前の場合でも棗と一緒に持って出ない点に注意しましょう。(棚点前はいつも通りでOK)

 

 

ミッチ
茶碗の扱い、茶巾のたたみ方以外は全部一緒だよ!水をこぼさないよう、いつも以上に歩き方、座り方に気を付けようね。
 

 

点前の中で茶巾をたたみますので、普段からきれいにたたむよう心がけておきましょう。
 
しずばぁば

 

夏のお点前は洗い茶巾の他に、葉蓋があります。

合わせてご覧くださいね。

 

 

>>>葉蓋のお点前はこちら

 

 

お客の作法も一緒に覚えよう!

 

 

 

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